あさイチ:スポーツで無月経に。10代・20代のアスリート女子の知られざるリスク

 

スポーツをしている若い女性が、無月経になるケースが増えていると言われています。

その原因は、激しい運動をしているのにも関わらず、減量やダイエットなどで十分な食事をとらないことによるエネルギー不足

その結果、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が低下し、疲労骨折のリスクが高まります。

本人、そして親はどんなことに注意すればいいのかを今回のあさイチでは専門家とともにお話しくださいました。

 

FAT(Female Athlete Triad / フィーメール・アスリート・トライアド)とは?

トレーニングの量や質が高まったにも関わらず、バランスの良い食事を摂らなかった場合に起きる3つの障害のこと

 

1.利用できるエネルギー不足

⇒10代・20代は身体の土台を作るのにも沢山のエネルギーを必要とします。エネルギーが不足すると無月経などの障害がでてきます。

 

2.視床下部性無月経

⇒無月経になるということは、女性ホルモンのエストロゲンの分泌も少なくなり、エストロゲンは骨の強化にも大切なホルモンです。

⇒そのことが原因で疲労骨折や靭帯の損傷、怪我の治りが悪い等の症状を引き起こす可能性があります。

 

3.骨粗しょう症

⇒将来的に骨粗しょう症のリスク大となる

⇒そして何より、将来の妊娠したい時になかなか妊娠できなくなることも・・・。

 

FATチェックシートについて

 

FATスクリーニングシートは、“FATに陥っている” もしくは “FATに陥りやすい状態” かどうかに気づくためのものです。

 

FATスクリーニングシートのダウンロード先

順天堂大学スポーツ健康学部 鯉川なつえ准教授が作成。
下記のホームページからダウンロードできます。
ホームページ:http://www.juntendo.ac.jp/athletes/fatscreening/download.html

 

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親が気をつけること

  • 無月経から疲労骨折にならないためには、まずは月経周期を確認することが大切
  • 月経が来ているかを、3か月に1回は確認しましょう(無月経の定義が3か月間生理がきていないことのなので)
  • 急激に体重が減ったときも注意が必要で、無月経になっているようでしたら、すみやかに産婦人科を受診するようにしましょう
  • バランスの良い食事

⇒スポーツ選手は体を絞るため炭水化物を減らしがちですが、女性ホルモンをしっかり分泌させるために炭水化物もきちんと食べることが必要

骨の生成を助けるカルシウムやビタミンD、ビタミンKが不足しないようにしましょう。

 

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専門外来について

この頃は、女性アスリート外来も増えています。

 

東京大学医学部附属病院「女性アスリート外来」

ホームページ:http://www.h.u-tokyo.ac.jp/patient/depts/a_joseika02/athlete.html

 

 

 

順天堂大学医学部附属順天堂医院「女性アスリート外来」

ホームページ:http://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/wsmc/

 

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まとめ

  • 女子アスリートの中には生理が無いのが頑張ってる証拠というような都市伝説もあるそうです。
  • ダイエットで美しさに磨きをかけたい気持ちもわかりますが、将来的に妊娠したい時にできないなどのリスクも伴います。
  • 生理がなくてラクチン!などという気持ちや、顧問が男性で相談しにくいなど、いろいろな要因はあるかとは思いますが、ここを気を付けないと将来的大変なことになるよというリスクも話せる環境づくりや知識も必要だなと思いました。

 

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